海洋建築工学科について
Magazine(刊行物)
カイケンmagazine
建築設計製図優秀作品集
最近の書籍
- 海洋空間を拓く メガフロートから海上都市へ
- 著者:畔柳昭雄・小林昭男・増田光一・居駒知樹・惠藤浩朗・佐藤千昭 成山堂書店
定価:1,700円(税別) 頁数:145ページ ISBN 978-4-425-56201-5
本書は、海の空間利用に焦点を当てることで、わが国の独自技術であるメガフロートの開発や海上都市及び自然災害に対応した医療浮体の構想などについて解説しています。
従来、海洋空間利用は主に資源・エネルギー開発や都市部の人口集中問題に起因した居住空間の確保、海洋リゾートにおける居住施設の利用が意図されてきましたが、近年の新たな社会的要請では、地球温暖化に伴う低地部の冠水被害や水位上昇に伴う浸水被害、津波・高潮被害等の自然災害への対応策としての技術が求められてきており、その技術的方策として海洋建築的思考による「浮かす」ことに対して期待が高まっています。本書では、浮かすことに対する歴史的視点や計画的視点に重点を置きながら、海洋空間の利用のための技術的側面について取り上げています。また、かつて建築家たちの思い描いた海上都市構想や最新のロケット発射基地から情報センターなどの海洋空間利用の動向についても解説しています。
- 海洋建築シリーズ「水波工学の基礎」
- 著者:増田光一・居駒知樹・惠藤浩朗 共著 成山堂書店
定価:2,500円(税別) 頁数:148ページ ISBN 978-4-425-56121-6(B5判型)
水波である海洋波が海洋建築に作用すると、設計外力である荷重として働くことになります。風に起因する水波は、一般に不規則であるし、海岸近くでは、水深の影響を受けて波高も波長も変化します。 本書は、海洋建築を設計する際に必要となる水波の性質を、解り易く解説したもので、本文構成は2つに大別できます。前半は、微小振幅波の特性を中心に、海洋の不規則波の取り扱いなどの水波の物理学的取り扱いの基礎について解説しています。一方、後半は、水波の理論の工学的応用の基礎について解説しています。取り上げた事例は、近年注目されている津波、波浪エネルギーの吸収原理、固定式構造物に作用する波力の3つであり、これらの情報は専門家にも役立つ内容です。
- 親水空間論 -時代と場所から考える水辺のあり方
- 著者:日本建築学会 編 技報堂出版
定価:3,200円(税別) 頁数:152ページ ISBN 978-4-7655-2573-2(B5判型)
本書は、「親水」の用語を冠する公園が誕生した1970年代から直近の2010年代までの親水の歴史を時代軸で概観し、さらに「海」「河川」「湖沼/池」「堀割/運河」「用水」のそれぞれの場所における親水の事例をもとに、水辺と都市のあり方について論究しています。本書は、日本建築学会「都市と親水小委員会」においてとりまとめが行われ、同小委員会の主査および幹事を務める本学科の畔柳昭雄先生と坪井塑太郎先生が共同執筆者として参加しました。