- STRUCTURAL SUBJECTS
- 構造系科目群
コンクリート構造工学研究室

当研究室はコンクリート構造のなかでも、特にプレストレストコンクリート(以下PC)構造の構造性能評価や設計法の開発に関する研究を中心に行っています。PC構造は鉄筋コンクリート構造に対して人為的な非常に大きな圧縮力(プレストレス力)を与えることにより、コンクリート構造の宿命ともいえるひび割れの発生を制御する構造です。そのため、30mを超えるロングスパンのPC梁を用いることで魅力的な大空間建築物を造ることや、塩害による構造体の劣化が顕著な沿岸域で耐久性に優れた建築物を造ることなどが可能です。
PC構造はシドニーのオペラハウスのような有名建築物のデザインを可能にする技術であるだけではなく、東京スカイツリーの心柱、道路や鉄道の長大橋、空港のエプロン舗装、原発の原子炉格納容器などの極めて重要度が高いインフラにも用いられていることから、その構造の優位性は周知の事実です。この優れた技術をより多くの人に使いやすく、そしてその活用のフィールドを広げるべく研究活動を行っています。以下が研究の主要テーマです。
研究テーマ
- 長期荷重を受けるPC骨組みの地震後の性状
- RC梁からPCaPC梁までの連続的なせん断終局強度の評価手法
- 曲げとせん断を受けるPCaPC圧着継目の滑りせん断耐力
- 円形開孔を有するPC梁のせん断終局強度
- ト字形PC造柱梁接合部のマクロモデルによるせん断抵抗機構
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実験風景
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実験風景
教員紹介

- 福井 剛教授
- 博士(工学)